バラを持つ手
美しい作品は時代を超えて人の心に感動を呼びます
アンティークジュエリーに興味を持ち始めたのは10年ちょっと前
絵画と一緒で、何も知識がなかった頃は 「ふーん、きれいだねー」で終わっていましたが、勉強するといろいろな意味もあり面白くなってきます
ジュエリーの歴史は5000年くらいあって、デザインや作りなど、進化していくわけですが、ジュエリーを販売している人で詳しい人はあまりいないのが残念なんですけど(アンティークジュエリー専門の方は別です!)
宝飾品は装飾芸術である、と言ったのは大英博物館の館長だった方
19世紀のロマンチシズムの作品 「バラを持つ手」
バラを持つ手は 『友情』
すずらんには 『幸福』
勿忘草とリボンの花束は 『私をわすれないで』
象牙を薄く薄く削り、一枚づつ丁寧に作られた花びら
技術力と表現力が集約された傑作と言われています
※写真は「アンティークジュエリー 小さな美の世界」からお借りしました
デコがお気に入り♡
アンティークジュエリーの中でどれが好きと聞かれると
「アール・デコ」
第一次世界大戦が始まって、男性が戦場に行ってしまい女性が社会進出をするようになったこの時代
女性が初めて自分で好きなものを選べるようになりました
それまでの反動でしょうか、はっきりした幾何学的な模様や直線を生かした単純明快なフォルムがデザインの基本
プラチナ、ダイヤモンド、アメシスト ブローチ
1927年 メレリオ・ディ・メレー・コレクション
この時代から 女性にとって、ジュエリーは男性から与えられるものから、自分で選ぶ時代になりました
めでたしめでたし
※写真は「ヨーロッパ・ジュエリーの400年」からお借りしました