売上が伸びる接客術(12)
人間やらされるのは嫌なものです
接客基礎・マナーは こうしなさい、ああしなさいって押しつけがましいことばかり
楽しくないことは、身につかないと思っていますので どうやって楽しくするのか…をいつも考えてしまいます
教える立場になると、いろいろな資料を探したり、本を読んだり お陰様でずいぶん勉強させていただきました
歩き方の資料を作れば
背筋を伸ばし、膝を伸ばし 踵から爪先に体重を移動させながらスーパーに行くわたし
お前はモデルかっ!? 単純な性格です
販売の仕事 = 口が上手な人 何も知らないときはそう思っていました
今は、立ち居振る舞いも大事だと理解しています
お客様は、猫背でずるずる足を引きずって歩いている人からは、買いたいと思いませんもの
意外と見られているのが、接客していないとき
仕事と思ってやると気分がのりませんが、姿勢よくして歩けば
痩せる・きれいになる・モテる! この効果に一番惹かれているのは私かも
売上が伸びる接客術(11)
私がデパート勤めで嫌だったこと
朝礼で 「いらっしゃいませ」 言わされること
フロア主任さんの前にずらりと並び 「いらっしゃいませ」 お辞儀
まだ反抗期だった私は、大きな声を出すのは嫌。人前でさせられるのも嫌
たぶん、主任さんにしてみれば 蹴飛ばしたくなるような生意気な子だったに違いないです
その私が・・・やってみせ、やらせています
「いらっしゃいませ」 は、明るく笑顔ではきはきと、45度でやってみましょう」
「はい。お見送りの時は90度くらいのつもりで、10秒頭上げない!」
基本通りにやることはないけど、基本が出来ないとダメです! 背中が丸まってます!!腰から曲げて!!!
その前に鏡の前に立たせ、姿勢をチェックしているのですが
姿勢を良くすれば
印象レベルが上昇 → 思考も前向きになる → 視野が広がる → 情報量も差が出る
美しいお辞儀をマスターすれば、顔だけカックンするお辞儀をしなくなります
ただし… 現場では臨機応変に変化させないといけません
「そのためにも基本が大事なのよ、前田さん」 そう教えてくれたら素直にやっていたでしょう
売場で基本通り、お辞儀をしていたら
きっと顔を上げた時にはお客様はいません
私は軽く会釈して、目で語るようにしています(安心してください。売りつけませんよ!どうぞゆっくり見てくださいね)
売上が伸びる接客術(9)
「もう全部揃えたから、いらないわ」
宝石販売の世界に入って10年目くらいから、お客様によく言われました
最初にダイヤモンドを買って、サファイア、パール、エメラルドにルビー、アレキサンドライトにキャッツアイ
大昔は 「奥さん、5大宝石は揃えたほうがいいですよ」 これがお決まりのセールストーク
冷蔵庫、テレビ、洗濯機 を揃えるのと同じような響きがします
お客様が好きかどうか、は置いといて 持っていないと!
だからお客様は 「揃ったからもういらない」 そう言ってしまいます
昔の販売方法がよくなかった?とも言えません
時代が変わったから、価値観も変わっただけなんです
当時のお客様は 揃えることが満足だった
いまは、揃えるより 好きで似合うものを着ける時代になったので
新しい提案を伝えないといけません
「ルビーは持っているわ」 と言われ
「そうですか…お持ちではないのは?」 聞いていませんか?
これ聞いてしまうと、何もお勧めできなくなります
売上が伸びる接客術(8)
「今のスタッフは売れる喜びを知らないから気の毒よね」
20年くらい前の私とマネージャーの会話です
私がデビューしたころは、景気がいい時代でしたので100万単位のジュエリーがポンポン売れていきました
当時はおバカなので、自分の実力とはまったく無関係なのに
「販売ってやりがいのある仕事だわ~」 調子にのっていました
でも、幸せな経験なのです
売れる → 嬉しい → 楽しい この繰り返しでしたのでジュエリーが大好きになりました
今の販売員さんは、当時の私の数十倍真面目に勉強して、一生懸命やっているのに
舞い上がるほどの結果にはなりません
だから、上司の方達はその分 いっぱい褒めてあげて欲しい
「いま、トレー出したタイミングばっちりじゃない。さすがぁ」
「さっきお勧めした商品、お客様にすごく似合ってたね。センスいいね!」
褒めて褒めて!!楽しい気持ちになったらきっと頑張れる
私の一番幸せな経験は、お客様からわざわざお礼の電話をいただいたとき
買っていただいて、ありがとうって言われる
幸せだなぁ~
売上が伸びるおすすめの接客術(7)
私が宝石販売員デビューしたのは20代です
ジュエリーにまったく興味なし、当然知識はなし
デビュー直前に2~3時間勉強させられましたが、そのくらいで頭に入るはずもなく
おまけに、私は事務員でしたので 接客のアルバイト経験すらありませんでした
展示会場でお客様が近づいてくると、心の中で「来るな、こっちこないでぇー」
お客様と目が合わないようにしているのに、なぜかお客様は私にいろいろ聞いてきます
背中にいやな汗をかきながら、なんとかその場をしのいでいました
販売員だったら、お客様と話すきっかけを作るのに一生懸命なのに!です
お客様はちゃんと見抜いていたようです
「この子は気が弱そうで積極的じゃないから、売り込まれる心配はないわ」
お客様は、バリバリの販売員さんをできるだけ避けようとします
いかにも 「待ってました!」 というお店には入ってきません
なぜか、忙しく雑用をしていたり、他のお客様で販売員の手が空いていない時に限って
人は寄ってきます
「よしよし、今なら声をかけられないから、ゆーっくり見れるわ」
お客様に選ばれるには、新人のころのようなウブなオーラも必要なようです
それと エネルギーを雑用に向けながら 背中の眼で周囲に目配り
忍者みたいですね
売上が伸びるおすすめの接客術(6)
新人研修のときにスタッフに言っているのは
「お客様は好きな人の母親と思いなさい」
付き合い始めたばかりの彼のお母さんと思えば、考えることは一つ
気に入られたい
そうすると、気に入られるためにどうしたらいいか、一生懸命考えます
いい人と思われたいから満点の笑顔で接します
お客様が若いお姉さんなら、彼氏(彼女)のお姉さん、ご年配の方なら、彼氏(彼女)のおばあちゃん そう思いなさい
お客様と思うから、売ることばかり先に考えてしまいます
お客様だって、気に入らない販売員から買いません
今の時代 顧客満足なんて当たり前
これからは、顧客感動!
自分の家族に接する以上の気持ちを込めて最善の試みを行うのです